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水郷村テーマパーク、鳥鎮(第6日)

 バスで水郷古村の鳥鎮(ウジェン)へ向かった。ちょっと怪しい雰囲気の場所でバスを降りると人力タクシーが群がってくる。どうせ乗るほどの距離ではないだろうと「不要(ブヤオ)、「不要(ブヤオ)。」と振り払うが、何台か付いてきて「どこ行くんだ?」とうっとうしい。無視して歩き続けると案の定すぐに目的地に着いた。やっぱり「こんな短い距離を乗せて金とるつもりだったのか。」とあきれる。そこは古鎮(古村)の入口だが、予想とかなり違う景色だった。完全に遊園地の入口になっている。チケットもいくつも並んだ窓口で販売している。中国の商業化の波は僕の想像をはるかに超えていた。2003年版の本に30RMBと書いてあった入場料も今は150RMBもする。これは東西2つの街(東柵、西柵と呼ぶ)の共通券で、ばらばらに買うと210RMBになる。

 先ず東街に入るとそこは拡声器を持ったガイドに連れられる団体ツアーでごったがえしていた。団体ツアーが通り過ぎるタイミングを見計らいながら歩き進まなくてはならない。一緒になると人数と音量が物凄くて落着いて観光なんてできたものではない。建物も土産物屋、レストラン、展示博物館といった観光客相手のものしかない。上海近郊の周荘と同じで観光開発が進みすぎて村の生活の様子を知るすべもない。自分自身もその観光の波に乗ってのこのこやって来た一人なので批判する資格は無いのだが・・・。

East10East01 次に連絡バスに乗って西街へ入る。立派な入口施設を抜けると突如川の向こうに美しい古鎮が広がる。そこから皆ボートで古鎮へ渡ることとなる、なかなかの演出だ。東柵と違って騒がしい団体ツアーも見かけず人口密度がとても低い。 静かだ、というより人の気配があまりなくて淋しい。実はここは3年前になんと街から全ての住人を追い出し、きれいに改修して3月にオープンしたばかりだそうだ。工事が間に合っておらず、未開店施設も多数あるため閑散としている。古い街並みを残すためには住人に任せていてはダメだという判断なのだろうか。街をそのまま博物館化してしまうという世界でも例のない試み。自然に任せて街並みがどんどん崩れていく京都などをみると学術的にはもしかすると非常に有効な手段なのかもしれない。しかし街を空っぽにするなんてことを実現できる国がかつてあっただろうか。このとてつもない観光開発に今の中国らしさを感じてちょっと背筋が寒くなる。ただ街並みは本当に美しい、これだけ完全な形で保存されている古鎮は他に無いだろう。東柵と比べると一つ一つの建物の規模も大きく立派だ。水路のとりかた、建物、通路や橋の配置がとてもよく考えられて有機的だ。東柵は居住区で、西柵は旅館、茶館、レストランがひしめく商業区だったのだろう。かつて宿場町か何かでかなり活況を呈していたことが想像できる。3年前まで営業していたという郵便局などは明るくモダンなホールがすばらしい。実際に営業している頃に訪れてみたかった。街はとにかく広い、歩いていると道に迷ってしまう。人々の日常生活から切り離されてしまった街というのはやっぱり味気ない。しかし、割り切ってテーマパークに来たと思えば楽しい場所かもしれない。街の中を皆で清の頃の衣装で歩くなんてことにしたらきっと楽しい。

West03 West12 West16 West19 案内所で宿泊施設の値段を訪ねるとホテルが大体一泊千数百RMB、一番安いところでも580RMBだそうだ、耳を疑った。予算オーバー、ここには泊まれない。西街の多くの建物は高級ホテルやバーなどに改装されていた。夕方バス亭で教えられたままマイクロバスに乗り込んで次の目的地南潯(ナンシュン)へ向かった。

昼食                             56

バス                        34×2=68

鳥鎮入場料               150×2=300

夕食                            64

宿泊費/日                       150

計                          638RMB (=9570円)

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