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2007.5.27 少林寺(第33日)

 今日はちょっと遠出してバスで少林寺へ向かった。マイクロバスだったので長時間は少し身体がしんどい。バスを降りるとだだっ広い駐車場の中、大きな門らしきものが見える。当然のように大規模観光地化された公園のような入口。時代劇作家、金庸(きんよう)の武侠ドラマによく登場する趣のある少林寺総門の姿は見当たらない。ちょっと盛り上がりに欠け、残念。

 少林寺(しょうりんじ ShaolinSi)は中国五岳の一つ嵩山(すうさん SongShan)の西麓に位置する。禅宗発祥の地として有名。中国に渡ったインド僧達磨大師(だるまだいし)がここ嵩山で9年間の座禅修行の末、悟りに達し、527年に禅宗を開いたという。また、少林寺の僧徒が唐の太祖李世民(りせいみん)の天下統一を助けたことにより、少林拳の名が広く知れ渡った。

Shaolinsi01 Shaolinsi02  境内はとてつもなく広い。それぞれの場所への移動(歩き)に時間がかかる。帰りのバスの時間が気になる。なぜかその日は旅のテンションが低かったため、あまり活動的ではなかった。結果的には塔林(とうりん Talin)と呼ばれる歴代僧侶の墓地と少林拳のアトラクションを観るにとどまった。塔林はレンガの塔が林立する面白い景色が広がる。少林拳のアトラクションはちょっと上海雑技団を思わせ、期待外れだった。ちなみに上海雑技団はきらいではない。後から思うと、せめて達磨大師が修行を行ったとされる達磨洞へ行っておけば良かったと後悔している。

 洛陽までの帰りについて中国らしいちょっと面白い経験をした。帰りの路線バスの停留所を探して駐車場をうろうろしていると、怪しいおばさんが声をかけてくる。「洛陽まで帰るのか?」「バスあるよ。」 僕は客引きがとてもきらいで、今回もそのおばさんを無視し続けた。しかし何の拍子か、そのおばさんに3、4回目に遭遇した際に話を聞いてみた。するとある男の人のところへ連れて行かれた。そのおじさんはどうやらツアー観光客の帰りを待つバス運転手のようだ。バスツアーの余っている座席を有効利用して少しでも稼ごうというわけだ。運転手は客を連れてきたおばさんにいくらか渡して、あとは自分の小遣いにするのだろう。うーんこういう所に中国人のたくましさを感じる。値段も法外ではなかったので、その話にのることにした。しばらくしてバスに乗り込み、2人で適当な席に座る。後から続々とツアー客が戻ってくる。我々のせいで皆座る場所が狂ってしまったようだ。「あれーどうして私の席が無いのー?」「前と人が変わっていない?」と文句を言っている女性がいる。僕らはずっと顔を下に向けたまま。結局、どこでも空いている所に座れば良いということで事なきをえた。座席も広く行きと比べてかなり快適な帰り道だった。正直路線バスがどうなっているか分かりにくく、帰りが不安だったので結果的には非常に良かった。教訓:中国の観光地で帰りの交通手段はなんとかなる。

市内バス                       4

長距離バス(洛陽⇔少林寺)          73

少林寺                100×2=200

昼食                         39

夕食                         35

アイス・水                       9

宿泊費/日                    169

計                        529RMB(=7935円)

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