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2007.5.29 華清池(第35日)

 西安(せいあん Xian)といえば、何といっても兵馬俑(へいばよう Bingmayong)遺跡。本日の目的地は秦兵馬俑博物館。学生のときに東京の世田谷美術館で兵馬俑展を見て以来、いつか西安に行きたいと思い続けていた。15年来の夢がついに叶う。同じ方向なので兵馬俑の他に花清池(かせいち Huaqingchi)と秦始皇陵(しんしこうりょう QinsgihuangLing)も訪れることにした。

 花清池(かせいち Huaqingchi)は約3000年前の西周代からある温泉地で、唐の玄宗皇帝が747年に造営した離宮、華清宮(かせいきゅう HuaqingGong)が有名。ここで玄宗皇帝と楊貴妃(ようきひ YangGuiFei)の甘い生活が繰り広げられたという。現在の花清池は清代に再建されたものに基づいて整備修築されたものらしいが、敷地内環境はなかなか良い。1982年に御湯遺跡が発掘され、御湯遺跡博物館として整備されている。

Huaqingchi01 Huaqingchi02  博物館の中には皇帝の湯、貴妃の湯、重臣たちの湯などがあり、いずれも床を掘り下げてくぼみをつくった形式で石造り。楊貴妃の専用風呂とされる海棠(かいどう)の湯は意外にも小さくかわいらしい。もっと絢爛豪華なお風呂を想像していた。御湯のくぼみは小さいが、周囲が広い。寂しく落ち着かない気がするが、たぶんそれは庶民の感覚。実際は多勢の御付の者たちに背中を流してもらってにぎやかだったのかもしれない。

 館内には楊貴妃の生涯をあらわした絵物語が展示されている。楊貴妃は世界三大美女の一人、また中国四大美女の一人として知られる。玄宗皇帝の寵愛を一身に受け、当時楊国忠(ようこくちゅう)をはじめ楊一族が権勢をふるった。そのことが安史の乱を引き起こすことになったことから傾国の美女とも呼ばれる。反乱を鎮めるために結局、楊貴妃は死刑に処せられた。政治をおざなりにしたのは皇帝の問題で楊貴妃本人に非があるわけではないので、悲劇といえば悲劇だ。後、白居易(はくきょい)が玄宗皇帝と楊貴妃の物語を題材として「長恨歌(ちょうごんか)」という長編の漢詩を残している。

 また、ここ花清池は現代中国政治史の重大事件の一つ「西安事件」の舞台となったことでも有名。当時の蒋介石の執務室がそのまま残されている。西安事件及び張学良(ちょうがくりょう)の生涯についてもパネル展示で知ることができる。

 西安事件は1936年に国民党指導者の張学良が抗日のために共産党との内戦中止を求めて蒋介石(しょうかいせき)を監禁した事件。共産党の周恩来(しゅうおんらい)の調停で蒋介石は釈放されたが、その蒋介石は釈放されると直ちに張学良を捕らえて禁固刑に処した。国民党が台湾に逃れた際、張学良も連れて行かれ、その後も台湾で軟禁され、1989年まで50年間自由を奪われた。軟禁中にキリスト教に改宗している。釈放後しばらくしてハワイに渡り、2001年にホノルルで亡くなった。100歳の誕生日を迎えた直後という。2001年といえばついこの前ではないか。国民党と共産党との内戦なんて過去の歴史という認識だったが、現代までずっと尾を引いていた事実に愕然とする。国を想ってとった行動のために自由を奪われた半生を送るとは一体どういう心情だろうか。今まで張作霖(ちょうさくりん)の息子という程度の知識しか無かった張学良という人物の人生に思いをはせる。

 次の目的地へ向かうべく門を出ると、一人の西洋人青年が中国人に囲まれて困っている様子。バスを待っている彼をタクシーの運ちゃん達が勧誘しているようだ。彼がいくら「不要(ブーヤォ、いらない)」といっても、引き下がる中国人ではない。やがて、僕らのところにもタクシーの勧誘がやってきた。バスで行くつもりだったが、タクシー代が意外と安いので西洋人の彼を誘って3人一緒に一台のタクシーに乗り込んだ。群がる中国人にどうすることもできず疲れ果てていた彼にとって僕らの誘いが救いの船になった。彼は現在台湾に留学中のアメリカ人。中国語はできるのだが、話すのは得意でないと本人が言う。彼が勉強している中国書物を開いて僕らに見せてくれた。なんと先ほど触れた白居易の「長恨歌」。色んな人がいるものだ。

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中国」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです。ブログちょっと読ませていただきました。^^。中国旅行いかれましたね。記事の内容が面白くて、それより、かなり勉強になります。もし一緒に中国行く機会があったら、絶対僕が逆案内されるに間違いないと、、ちょっと危機を感じます- _ -(笑う)。。
一回まとめて講義をしていただきたいですね。。。
また連絡させていただきます。
WANG FUJIANG

あっ、思い出しながら書いたものですね。なんか時間的にくいちがってるなぁと思ったら。。^^またゆっくり読ませていただきます。。

王さん、久しぶりです。旅行の記憶はだんだん薄れてきて恐縮です。いつか、一緒に中国旅行しましょう。北の方を案内して下さい。

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