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滄波亭(第15日)

 “江南園林甲天下,蘇州園林甲江南”(江南地方の園林は天下一,蘇州の園林は江南一)と言われるように中国で園林といえば蘇州、4大名園と言われる「滄波亭(ツァンランティン)」「獅子林(シーズリン)」「拙政園(ジュオジェンユエン)」「留園(リウユエン)」をはじめ6つの庭園が世界文化遺産に指定されている。建物のつくり方はわりと細かく決まりごとがあったため、当時のひとたちは園林造りに創意と工夫を凝らしていたと言われている。

 時代の古い順に4大名園を中心に回ることにした。まずは北宋時代(960-1126)の詩人蘇舜欽(そ・しゅんきん)がつくった「滄波亭(ツァンランティン)」を訪れた。どうやら大きな池の向こう側の小さな森が庭園になっているようだ。静かな周辺環境がゆっくりとした時間の流れを感じさせる。池に架かった橋を渡ってアプローチするのだが、なんとなく心が穏やかになる。

 築山の周囲の廊下が各建物や東屋をつなぐ構成になっている。それぞれのスポットには‘観魚処’ ‘閑吟亭’ ‘聞妙香室’ ‘看山楼’ ‘清香館’・・・と乙な名前がついており、扁額(へんがく)が掛かっていたりする。「魚を観る処」「詩を吟ずる亭」「花の香りを楽しむ室」「山を観る楼」「清い香りの館」・・・日本語では説明的でうまくいかない。英語に直すと字数が長くなって成り立たない。漢字の力は凄い。たった3文字で簡潔かつ風流な名前ができてしまう。

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Canlangting20 Canlangting10 廊下は塀を挟んで両側が通路となっており、片方は池に面して、もう片方は築山に面している。塀のどちらを歩くかで全く異なる世界が広がる。塀には透かし窓が連続しているためにどちらを歩いても逆側の気配を感じることができる。‘滄波亭’とは築山の頂上にある東屋を指すのだが、特にここからの眺めが良いというわけでもない。僕らが訪れたときには中国人2人がそこでお弁当を開いてくつろいでいた。清の時代に康熙帝(こうきてい)が再建したものだが、もともとは水辺にあったらしい。奥の‘看山楼’下部岩の中には洞窟のような部屋があり、中は涼しく、そこから覗く外の景色が面白い。隠れ処的空間というのはなぜか魅かれる。全体として、自然に近い形の庭園の中に品良く、かつ趣向を凝らして建物が散りばめてある。素直に「いいところだな」と感じる。

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その後池を中心とした庭園の「網師園(WangshiYuan)」と「恰園(YiYuan)」を訪れた。床パターンやバラエティに富んだ透かし窓など細部の意匠に注目してみても面白い。

滄波亭入場料                  20×2=40

網師園入場料               0×2=

恰園入場料                   15×2=30

昼食                             11

コーヒー                           50

夕食                             96

買物                             

宿泊費/日                        358

計                           650RMB (=9750円)

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