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豫園から魯迅公園へ(第13日)

 豫園(よえん)は外灘(ばんど)と並んで上海の観光客が必ず来る場所の一つ。明代の江南式庭園で、豫園の「豫」は愉を示し、「楽しい園」という意味。周囲は豫園商城と呼ばれる一大ショッピングエリアとなっており、土産物屋や飲食店が軒を連ねている。労働節で相当の人手が予想されるし、庭園は蘇州でたっぷり見る予定だったので豫園方面へ行くのは気が進まなかったが、姪っ子たちへのお土産の判子をつくるためにやって来た。

 最初に観光地でない普通の通りでまず判子を売っている店を何軒か覗いた。およその値段を知る下調べも兼ねていた。色々な石の判子があるが、子供用なのであまり渋い石で作っても喜ばないだろうと考えて透明な中に色の入った猫目石で探すことにした。値段は一つ110~150RMBくらいだったが、あまり気に入る石が見つからない。

 豫園に近づくと、思った通り人・人・人。酔ってめまいがしそうだ。通りの両側に小さな店がびっしり並んでおり、観光客にさかんに声をかけてくる。僕は体質的に客引きがきらいで声をかけられるとそこから逃げ出したくなる。妻の後ろに金魚の糞のようについて行きながら雑居ビルの中へと入った。ここも店がびっしり並び、人も多いのだが、外の通りよりはゆっくり品物を見る余裕を持てる雰囲気だ。ある店で良さそうな判子の石を見つけたので値段を聞いてみると一つ70RMBと言う。事前に聞いたいくつかの店より安かったのでそこで買うことにした。妻の弟夫婦の娘たち用に2つ、僕の姉夫婦の娘たち用に2つ、合計4つ石を選んでそれぞれの名前を彫る字体を決めた。判子の字が彫り終わるまで小一時間かかる。

 周囲の建物はコンクリートとレンガで造った表面に伝統の様式意匠を貼り付けているだけの安っぽいもので、雰囲気は今ひとつ。にぎわった雰囲気を味わうか買物でもしないならそれ程来る価値はない場所だ。しばらくして判子を注文した店が入っている雑居ビルに戻ったが、店が見つからない。同じような店が沢山あり注意深く記憶しておかないともとの店に辿り着けない。ビル内を3周ほどしてようやく見つけた。4つ分280RMB支払って判子を受け取った。最初にいくつかみた店より安かったためつい値切るのを忘れた。後で落着いて考えると4つ買ったのだし、値切れば絶対もっと安くなっただろう。一つ50RMBにはなったのでは・・・失敗した。ちょっと悔しいが、あまり安いお土産というのもつまらないし、と自分たちを納得させた。

 人だかりから聞き覚えのある曲が聞こえてきた。金庸原作ドラマの主題歌だ、妻が真っ先に気づいた。かなりうまい。声も非常に似ている気がする。本物の歌手かもしれない。知っている歌に偶然出会ってちょっと嬉しい。妻が凝りだしたのに合わせて僕も時代劇テレビドラマを見出したのだが、海外でその国のテレビや歌などを知っていると生活が少し楽しくなる。少しだけ聞いて、豫園を後にした。

 上海出張が多かった頃の記憶によると魯迅(ろじん)公園界隈の昔の疎開地がとても良い雰囲気だった。豫園から四川中路を北へ上り蘇州河を越えたあと一本東の細い通りを更に北上して魯迅公園を目指して歩いた。蘇州河を超えたあたりから混沌とした上海のイメージを残す光景に街の雰囲気が変わった。中心部は普通の大都会で珍しくもないが、この辺りで上海らしさを感じることができる光景に出会えて良かった。上海に来た甲斐があったというものだ。魯迅公園周辺の通りもやはり風情があって散歩するには最適だ。

 魯迅公園からバスに乗って新天地の近くの上海博物館のミュージアムショップへ再度行った。前回見て気になっていたTシャツと筆箱を買った。今回はめずらしく妻は何も買わずに僕だけが買物をした。

地下鉄                           6

判子   0×=2

コーヒー                          64

バス                             8

買物                            78

計                         436RMB (=6540円)

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