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西塘その2(第19日)

  一晩明けて西塘(シータン)での2日目。中心部へ向かいチケットを購入して、お決まりの観光コースを回り始めた。

 どこの古鎮(グージェン)でも大体同じなのだが、古い町並みが残っているエリアを美観地区として設定し、観光資源とすべくその中を保存修復する。そして、そこを景区と称して町の他の地区とはっきり分けてしまう。その景区に入るためには入り口で入場チケットを購入しなければならない。ちょっと通りを散歩してみるだけ、という場合でも入場料を支払うことになる。

 このシステムを徹底させたのが鳥鎮(ウージェン)だ。大抵そのチケットにその地区内の観光ポイント(保存修復された伝統建築で、地元名士の旧宅などが多い)の入場料も含まれている。もう慣れたが、実在の町の一部を切り取ってテーマパークのような扱いをするこのシステムには違和感を覚える。

 現代都市を歩いていたら、いつの間にかタイムスリップした世界に迷い込んでしまった、なんていう旅の醍醐味を味わうことはできない。「はい、これから美しい街並みを見学しますよー!」と完全に心の準備をしてから観光しなければならない。この中国独特のシステムは古い街並みについてだけでなく、観光スポット全てに共通するということを後で知ることになる。観光資源を経済価値に置き換える手っ取り早い手法なのだろうが、他に良い方法は無いものだろうか。

 平日とはいえ日中は多くのツアーがやって来る。拡声器片手に大きな声で説明するツアコンの後ろに同じ帽子を被った30人ほどの団体がぞろぞろついて行くという典型的な中国の観光地の光景が目の前に広がる。騒がしい団体さんをやり過ごしたり、後ろの団体さんに追いつかれないように気を使いながら我々も観光スポットを巡った。

 名前は忘れたが、比較的大きなある面白い構成の住宅がある。建物の中を巡ると各部屋から思いもよらない景色が現れる。最後に「あれっ、こんなところに出てきた。」という感じで、それ程複雑ではないのに迷路のようにとても入り組んだところを歩いてきた錯覚を覚える。

 また、ふらっと入ったら、すっかり気にいってしまったお店もあった。といっても買い物に興味がないので何屋だったか覚えていないし、結局何も買っていない。ただ、割と長時間そこで過ごした。中庭が一つしかない比較的小規模な建物で、構成がとても分かりやすい。店の奥に運河に面したちょっとしたバルコニーがあり、そこに座りたくなるようなベンチが設えてある。そう、ただそのベンチでぼうーと運河を眺めていただけなのだ。心地よい空間、幸せな時間を過ごした。

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 よくあることなのか、珍しいことなのか分からないが、その日は町中至る所で学生たちがスケッチをしていた。それ程上手ではなかったので別に美術系の学生ではないのだろう。

 夕方、前の日と同じ場所で食事をしていると、運河の反対側の宿泊所らしき建物のバルコニーに見覚えのある青年がいた。シンセンでのテニス仲間の中国人だ。人目を気にしながらも、河を挟んで大声で、お互いにこの偶然に驚きながら2言3言会話を交わした。彼も友達と旅行中のようだ。この広い中国のこんな場所で偶然知り合いに会うなんて。妻はというと、ただ彼らがバルコニーまで付いている雰囲気の良い部屋に泊まっているのを羨ましがっていた。

西塘入場料                 60×2=12

昼食                            42

ジュース                           7

夕食                            48

買い物                           22

宿泊費/日                       140

計                         379RMB (=5585

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