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2011年7月

偶然の出会い、京都会館

それは偶然の出会い。

20年ほど前大阪に住んでいた頃、大学で共に建築を学んだ友人と2人で京都の街をふらついていた。カッコイイ建築が目に入り、近づく。“京都会館”だ。ピロティ、バルコニーを行ったり来たり。その時は階段や手すりのディテールに目がいった。

恥ずかしながら最初は京都会館が前川國男の建築とは知らなかった。前川國男と言えば、まず東京文化会館が頭に浮かぶが、威圧的な雰囲気が好きでない。その印象から前川國男は好きな建築家でもなく、興味もなかった。

興味を持ったのは江戸東京たてもの園(小金井)で偶然前川國男自邸を見てから。木造で大屋根と中央棟柱が印象的な堂々とした民家風立面。吹抜けの居間兼食堂がとても気持ち良い。その後前川國男に関する本なども読むようになった。写真と図面しか見ていないが、弘前市にある「木村産業研究所」も好きな建築だ。

そして、3年ほど前の京都に住み始めて間もない頃、南禅寺へ行ったときだったろうか、偶然京都会館と再会した。「なんて、美しいんだろう!」その時の率直な感想。

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今は府立図書館への行き帰り、京都会館の前を通るのが僕のお気に入りのコース。

「やっぱり建築は陰影がなければ」

「ピロティ、中庭、心地いい」

「西側壁面が夕日でオレンジに輝いている」

「骨格がきちっとして美しい」

「ピロティの向こう、通りまで視線が抜ける」

「バルコニーが絶妙なリズム感をつくっている」

「ケヤキ並木との相性が最高、建物に影も落としている」

そばを通る度に色々なことを感じさせてくれる。こんな美しくすばらしい建築、世界にいくつもない。

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