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2012年12月

上海プロジェクト、幻の案

年の瀬、慌ただしく上海出張から昨晩戻ってきました。横浜の尾沢俊一さんと協働している上海プロジェクトの打合せです。

規模拡大という計画条件変更に伴う案のプレゼンテーションだったのですが、最終的にクライアントに受け入れられませんでした。法的、技術的な問題をクリアするのが難しいとの判断です。救いは、「デザインは気に入っています」とクライアント企業の董事長が言ってくれたことです。彼はとてもジェントルマンで我々に気を使って「自信を無くさないで下さい。あなた方2人なら新たな素晴らしい案をきっと創ることができます」と言ってくれました。

実は、このデザインの基本的方向性は3年前にこのプロジェクトに関わり始めたときからのものです。紆余曲折を経て一年余り前にようやく皆の認可を得、そこから地元設計院が計画案実現のために頑張ってくれていました。

とても残念ですが、クライアントが “デザインが気に入らないので別の設計者に頼む” という選択肢をとらず、我々にもう一度機会をくれたことに感謝します。

董事長の言葉を聞いて、どこかスッキリした気持ちになり、すぐに頭を新たな案を作成することに切り替えることができました。会議の途中から帰国するまでの間尾沢さんとデザインの方向性についてずっと話して合っていました。

とは言っても結構気に入っていたので幻の案に終わってしまったことは非常に残念です。

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