神探荻仁傑
中国に住んでいた頃テレビで見ていた「神探荻仁傑 1,2」のDVDを正月頃から始め、全70話を見終えた。
唐代武則天(ぶそくてん)の時代に宰相を務めた荻仁傑(てきじんけつDiRenjie)が活躍する時代劇ミステリー。荻仁傑が観察眼と分析力からの推理により、事件の真相に一歩ずつ迫る。「名探偵ポワロ」と「水戸黄門」を合わせたようなドラマ。
主要人物の役者がとてもいい。梁冠華(LiangGuanhua)演ずる荻仁傑は、人並み外れた推理力が圧巻。張子健(ZhangZijian)演ずる将軍李元芳(LiYuanfang)は、とにかく強い。様々な困難を経て最後には2人が必ず勝つ。決まりきったストーリー展開だが、胸がすっきりして痛快。また、頭が切れて疑り深い皇帝武則天のキャラクターがなかなか良い。第一部と第二部のそれぞれに3つの事件が納められているが、その多くに皇帝武則天の内偵組織が関わる。制作は中国中央電視台CCTV、監督は銭雁秋(QianYanqiu)。
李元芳は架空人物と思われるが、荻仁傑は高宗、中宗、叡宗、武則天に仕えた実在の人物。武則天の信頼が厚かったという。2007年に中国を旅行していたとき、洛陽の白馬寺の境内で偶然荻仁傑のお墓と見られる石碑を見つけた。興奮したことを思い出す。
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