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浄瑠璃寺

 秋の紅葉シーズン三連休の初日1122日に浄瑠璃寺を訪れた。京都市中心から車で一時間の奈良に近い木津川に位置する。京都市内の観光地の殺人的混雑を避けることができるが、10時半頃に着いたときには既に駐車場がほぼいっぱいだった。

 山門を抜けると正面に宝池、右手に本堂、左手に三重塔があり、周囲を山に囲まれたこじんまりした境内が広がる。のどかで落ち着く景色だ。ここでは時がゆっくりと流れている気がする。池の東側、三重塔がある側が此岸(しがん)で、池の西側、本堂がある側が彼岸(ひがん)。古来、人々は浄土の池の此岸から彼岸におられる阿弥陀仏に来迎を願って礼拝した。本堂の真中には阿弥陀仏を覗くことができる小さな開口がある。此岸に立って彼岸を望むと、紅葉した木々と共に美しく本堂が池に映り込む。

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  平安時代には九体の阿弥陀仏を安置した「九体仏堂」が京都に30棟以上建立されたが、現在残っているのは浄瑠璃寺のみ。九体仏は柱間毎に一体ずつ納まり、横一列に九体の阿弥陀如来像が並んだ姿は非常に美しく迫力がある。暗い内部では障子紙の貼られた格子戸から入る東からの自然光がとても強く感じられる。その光が仏様の正面を優しく照らしている。片側にずらっと並んだ仏様、片側に連続した格子戸からの明かり、左右のコントラストが非常に印象的。

 本堂、九体阿弥陀堂は1107年に建立され、1157年に現在地に移築されたという。向拝の延びた寄棟の瓦屋根と障子が貼られた格子扉が特徴的で日本的で優しい佇まいを見せる。両端の1間のみ格子扉ではなく、しっくい腰壁に縦格子となっているが、その存在が無いかのような錯覚を覚える。九体仏を各柱間に安置するため、正面11間、奥行4間の横長の堂。屋根は檜皮葺だったのが、江戸時代に瓦葺になった。向拝が設けられたのも江戸時代。通常柱間は端へいくほど狭くなるが、浄瑠璃寺の両端間は8尺で、三つの中の間6.5尺よりも広くなっている。

 三重塔は平安末期に、京都一条大宮から移築され、戦火を逃れたそうだ。

 建築名:浄瑠璃寺(じょうるりじ)本堂

 竣工年:1157

 所在地:京都府木津川市加茂町西小

 拝観料:300

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